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1.312017
男性にも知って欲しい!女性の辛い生理前症候群
こんにちは。中野アイルはりきゅう院の三浦です(*^-^*)
女性は生理前になると、いつも以上にだるくなったり疲れやすくなったり無性にイライラしたりすることがあります。
これを「生理前症候群(=PMS)」といいます。
症状やその重さは人それぞれですが、多くの女性がこの「生理前症候群」に悩んでいます。
今日はこの「生理前症候群」の解説をしたいと思います。女性はもちろん、男性の方にも知っておいて欲しいことです。
まずは、「生理前症候群」の症状について。先にも述べましたが、「生理前症候群」の症状は人それぞれです。ここではよく聞く不調を挙げたいと思います。
<体の不調>
・腹部の張り・痛み
・むくみ
・疲れ・だるさ
・頭痛・頭重感
・乳房の張り・痛み
・腰痛
・眠気・不眠
・肌荒れ・にきび
・体重増加
などがあります。さらには精神的な症状を訴える方もいます。
<心の不調>
・無性にイライラする
・怒りっぽくなる
・泣きたくなる
・気分が落ち込む
・憂鬱な気分になる
・集中力がなくなる
・落ち着かない
・情緒不安定になる
などです。これ以外の症状に悩んでいる人もたくさんいます。
ではなぜ「生理前症候群」は起こるのでしょうか?
それは、排卵後に訪れる「黄体期」に分泌される女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」の急激な変動が関わっていると考えられています。
「エストロゲン」とは、女性らしさをつくるホルモンで、乳房や子宮を発達させ女性らしい身体を作り、子宮内膜を厚くします。また、自律神経のバランスも整えます。
「プロゲステロン」とは、妊娠を助けるホルモンです。子宮内膜を維持し、着床しやすい状態にします。食欲も増進し、体内の水分を保持します。
生理の周期が28日の女性の場合、排卵が起きるのはちょうど生理が始まる14日前です。排卵後から生理が始まるまでを「黄体期」といいますが、この「黄体期」に「エストロゲン」と「プロゲステロン」が急激に変動し、「生理前症候群」を引き起こしていると考えられています。
ホルモンの働きで水分を体から排出しにくくなってしまうと、むくみの原因になります。それが乳房にたまれば乳房の痛みに、頭にたまれば頭痛に、また水分がたまると、体全体がだるく感じることもあります。
さらに、ホルモンの働きで脳内の「セロトニン」という物質が低下すると、うつ症状やネガティブ思考など気持ちが不安定になります。
生理前はインスリン(血糖値を下げるホルモン)の効果が低下し、血糖値が上がるため、この上がった血糖値を下げるために普段より多量のインスリンが必要になります。
そのため、食事から2~3時間後に低血糖を生じやすく、甘い物が食べたくなるなどの症状が出る人もいます。
「生理前症候群」が重くなる原因には
・ストレス
・食生活の乱れ
・嗜好品を好む(お酒やタバコ、カフェインなど)
・性格・考え方(律儀で几帳面、真面目な人は症状が出やすいようです)
・自律神経の乱れ・体力の低下
があるそうです。
そして「生理前症候群」の症状を緩和するには、
・バランスの良い食事をとる
・アルコールやカフェインを控える
・喫煙をしない
・軽い運動をする
・「生理前症候群」の周期を知る
・マッサージなどを受けてリラックスする
軽い有酸素運動は「生理前症候群」の症状を和らげるそうです。
また、症状が出やすい時期をスケジュール帳にメモしておくと不快な症状があらわれる時期に気づくことができ、それに合わせて体に負担をかけないように調整できます。これは恋人や旦那さんにも知っておいてもらえるといいですね。
「生理前症候群」の時期は、心身ともに緊張状態になっているので、マッサージなどを受けてリラックスすることもオススメです。
実際に私自身も、無性にイライラしていつもなら受け流せるようなことでも、つい声に出して怒りをぶつけたり、どうしようもないことで愚痴を言ったりすることがあります。
イライラをぶつけられる方にとっては迷惑な話ですよね。
でもこれ、自分ではコントロールできないのです。八つ当たりしてしまってるなぁとか、ここで怒りをぶつけたら絶対ケンカになるなぁとわかってても抑えられません。
わかっていながらも八つ当たりをしたり、愚痴を言ったり、不機嫌になったりするのは、その人に甘えているからです。その人なら許してくれるだろうと思っているからです。
男性の方にもこの「生理前症候群」というのを理解していただき、そんな場面に遭遇したら広い心で受け流してもらえると非常に助かります。
愚痴をこぼした時には、そう思っていなくても「そうだね」って言ってもらえるだけで、女性はそのイライラを鎮めたりすることができます。
最後に鍼灸師らしく、「生理前症候群」の症状に効果のあるツボをいくつかご紹介したいと思います。
・三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしから指4本分上の骨の際
・手心(しゅしん)・・・手の平の中心のくぼんだ所
・労宮(ろうきゅう)・・・手の平側で、握りこぶしを作った時の中指と薬指の間
・内関(ないかん)・・・手首の付け根から指の2本分上
ツボはその症状に合わせて有効な場所がたくさんあります。
「生理前症候群」にお悩みの方はお気軽にご相談ください!
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