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東洋医学的にみる五月病

こんにちは。中野アイルはりきゅう院の三浦です(*^-^*)

GW明けはどんよりしたお天気が続いていますね。

五月といえば、連休明けで体も心も憂鬱になりやすく、五月病なんて言われたりします。

そんな五月病を東洋医学的な観点からみてお話ししたいと思います。

東洋医学の世界観では、身体に変調を来す原因はまず内因(ないいん)と外因(がいいん)に二分されます。五月病はこの二つのうち、内因が主に関わっていると考えることができます。内因による病変とは、主に心の状態が過剰となることが原因となり身体、特に内蔵に影響を及ぼしているものと考えられ、喜(き)、怒(ど)、思(し)、憂(ゆう)、悲(ひ)、恐(きょう)、驚(きょう)の七つの感情が原因とされています。

五月病の状態では新たな人間関係や仕事に対し思い悩む時間が増えることで思の感情が過剰となっていると考えられます。この思の感情が過剰になると五臓のうち同じく土の属性を持つ脾(ひ)の臓器を傷つけることになります。

脾は食物から得たエネルギーである水穀の精微(すいこくのせいび)を作り出し全身に送る働きを持ちますが、この水穀の精微が全身の恒常性を維持するエネルギーである気(き)の源になっています。これらのことから、脾の機能低下は食物からエネルギーを得られない状態や身体の抵抗力の低下を招く原因となります。

また、思の感情が過剰になることは同時に精神や意識をコントロールする役割を持つ心(しん)を傷つけてしまう原因にもなります。

人間の精神活動を統括するのは現代医学では脳であると考えられていますが、東洋医学ではこの心こそが精神活動の中枢であるとされています。そのため、心が傷つくと精神活動が不安定になってしまいます。また心は気とともに水穀の精微から作られる血(けつ)を全身に送り出す働きも担うため、心の不調は全身への栄養供給能力の低下につながります。

これらのことから東洋医学的な観点で五月病を考えると、思の感情の過剰から脾の臓器が傷つけられたことによる気の不足と心の臓器が傷つけられたことにより精神活動が不安定になっている状態と捉えることができます。

こうした状態を改善するためには、脾と心のエネルギーを補うことが大切になります。

【足三里】(あしさんり)
脾のエネルギーを補うためには脛の外側で膝の皿の下端から指4本分下にある足三里(あしさんり)を刺激することが有効だと考えられています。

【神門】(しんもん)
心のエネルギーを補うには手首のしわの小指側で、手首を反らすとくぼみができる部分にある神門(しんもん)に刺激をすることが有効だとされています。

気分が浮かない時は、ぜひお試しください。少しでも症状の改善に役立てば嬉しいです。

本日も皆さまのご来院をお待ちしております(^^)

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